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April 2007 posts

親切のバトン

先日、夕方の通勤ラッシュ時の途中で見た光景ですが、世知辛い世の中、まんざら捨てたものじゃないな、とちょっと思った出来事です。

短いスカート丈の下に運動用の短パンを履いて前髪をちょこっと束ねておしゃれ?している今風の女子高生3人組みの一人が白杖の視覚障害のある中年男性に肩を貸しながら一緒に電車に乗り込んできた。奥の出入り口まで案内してパイプにつかまれるところまで案内すると友達どうしでわいわいやっていた。ちょうど私が乗り換えで降りる駅で先ほどの女子高生がその男性に近寄り、「おじさん、降りるよ」と声をかけて、自分の肩に相手の手をまかさせてから友達に「じゃあね」と挨拶して降りていく。多分、前もって本人に確認していたんだろう。それともいつものことなのだろうか?その子は、階段を一緒に上がり改札口まで誘導すると「おじさん、じゃあね」と戻っていった。

その駅は、私鉄とJRがクロスする乗換駅でとても混雑していたが、男性はいつものコースなのかそれほど苦労することもなく人の流れについて歩いていく。でもエスカレータで下る場所に近くなると流れが遅くなり、少しとまどう様子が見えた。後ろに近づいていた私は、あ、声かけようかなと思うまもなく、直ぐ横に近づいた中年の女性が、乗り換え駅名を告げて確認をとると、すかさず「一緒にどうぞ」と肩を貸してエスカレータに誘導する。男性はにこやかにありがとうを返事をしてJRの駅改札まで案内されていた。そして、またしてもその中年女性も改札口まで案内すると自分の目的の方向に去ってゆく。

人ごみの中、距離があいた私はその男性が自分の登る階段とは後ろ方向の階段を一人で上がっていくのを見た。ホームまで上がるとちょっと気になり反対の階段の上がり口まで移動すると同じ方向の電車を人の列の最後尾で待つその男性が見つかった。私は男性の直ぐ後ろで待つことになった。
滑り込む電車が止まるまもなくドアが開き降りる客が勢いよくあふれ出すとともに待つ人の列も横に動く。男性は人の流れに合わせて乗り込もうとするが押されてうまく乗れない。今度は私の番だ。タイミングを見て声をかけて一緒に乗り、車内の中央まで押されたところ周りの客に声をかけてスペースをとってもらいパイプまで案内することができた。

今度、私の降りる駅は、JRの路線がクロスする乗り換え駅だが、偶然にもその男性はその駅で乗り換えるとのことだった。さっきの女子高生のように降りるときに声をかけ、肩を貸して一緒に乗り換えホームまで案内することにした。相手に声をかけながら目的のホームまで案内し終わると「私はこの駅で降りるのでここで失礼します」と声をかけそのまま立ち去った。

ごく自然なふるまいの女子高生と中年女性の偶然のバトンを見て心が温まったひとときだった。そして自分も仲間に加われたかなとちょっと自己満足に浸ったおやじだった。

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いまさらですが、アメニティ・ネットワーク・フォーラムの報告

ずっと書きかけで保留して加筆する予定でいたんだけど、何もしてないしそのまま公開しないのもなんなので今更だけど書き留めたもの、他の目的でまとめたものなど修正せずにそのままUPします。

滋賀県大津での3日間、とにかく全国の障害者の地域生活を支援するネットワークパワーに圧倒されてきました。参加人数1300人、ネットでの宣伝はほとんど見受けられないし、結構な参加費であるにもかかわらず、毎年、これだけの人が集まれるというのは、イベントに魅力があり再び訪れる人たちがたくさんいるのでしょう。勉強になったし、新たな出会いもたくさんあり、つくづく参加してよかったと思います。

きっかけは1枚の名刺から始まった。そうなのです。昨年11月「厚生労働省の箕輪優子さんからの紹介なのですが会社の障害者雇用についてお話いただけませんか?」と突然、フォーラム事務局の方から電話があり、全く状況がわからないまま「でも会社のPRになるからやってみるか」と軽く二つ返事でお受けしたことが、こんな大舞台で発表することになってしまいました。箕輪さんは、横河ファウンドリーという特例子会社を作ったその道では有名な方ですが、本人の講演を聴いて挨拶した際、たまたま持っていた会社の新聞記事に興味を持って下さったのがきっかけでした。何が縁となるかわかりません。
とにかく「勉強になりました」という感想につきます。初めてのパワーポイントの作りこみ作業(事務局長の直前のサポートなしには完成しませんでした。感謝!)、500人という聴衆を前にした異常緊張の極み体験(一杯ひっかけました)、障害者の地域生活支援にどっぷり使ってサポートしている人たちの熱気あふれるシンポジウムの人々、そしてスタッフの皆さんのおもてなし、新たな出会い、参加できて本当によかったと思います。
もともとは、子どもたちの将来を考えて、おやじとして何ができるだろうと考えたとき、自分の会社でも障害者の雇用が進むよう、出来ることから始めよう!と自主的に障害者雇用の勉強会に参加するようになり、少しずつ自分の周囲から理解者を地道にPRしながら増やしていったことが現場での知的障害者雇用に結びつき、そしてこのようなすばらしい発表の機会にめぐり合うことになったのだと改めて感激しながら、これからも自分の出来る範囲で無理はせず少しずつでいいから障害者雇用が前に進むように取組んで行きたいと考えております。

今回、参加したアメニティネットワークフォーラムは、障害者自立支援法の理念と方向性は間違っていないとしてこれからどうやって活用していくことが大切なのかをそれぞれのセッションの中で論じられておりました。当然、自立支援法を前向きに捉える視点があるので国も全面的な応援体制にあったように感じます。
安倍総理が本人サイン入りの祝辞まで寄せたぐらいです。
政治の役割を問うというセッションが最終にありましたが、自立支援法に基づいた福祉制度改革には、政治的な後押しがやはり重要なのだと思いました。一応、民主党議員も登壇予定だったのですが、体調不良との都合でキャンセルになってしまい与党系議員で固まってしまったので、司会の野沢和弘(毎日新聞社社会部副部長)さんが苦しい説明をしておりましたが、内容的には結構よかったです。
ダウン症の息子さんがいる高鳥修一議員は自分の発言をHPで公表しております。
福島豊議員、大村秀章議員、衛藤晟一元厚生労働副大臣など障害者福祉に見識のある方々の発言にそれなりに共感しましたが、やはり野田聖子は大物であるなと認識を新たにしました。少子高齢化をテーマに取り組んできた彼女は男社会が高度成長期に支えてきた措置の福祉が破綻した今、増え続ける老人障害者の福祉サービスのあり方を安易な方法に頼らず(例えば日本経団連の外国人雇用策)、これまで2軍チームだった女性や2軍にもエントリーされていなかった障害者が、これからは社会の一員として稼いでお年寄りや自分たちを支えることが求められているということを話していました。

貴重な資料もたくさんあります。特に4月完成予定の「地域生活支援事業所ガイドブック」は保護者が始めた小規模作業所運営者などにとても役に立つ代物だと思います。さわりを全国地域生活支援ネットワークの事務局長をしているふわり・むそうの戸枝陽基氏が自分のBLOGで披露しております。

あとは、藤家さんとニキリンコさんとの自閉っ子トーク初めて聞いたけどこれがよかった。共通枠で福祉系の人たちに聞いてもらった意義も大きかったと思います。 まさしく「百聞は一見にしかず」でした。浅見さんの絶妙なコーディネーターぶりに驚かされましたが、ポンポンと切目なく繋がる会話のシャワーにまさしく「当事者が語る豊かな世界」に会場が浸りきってしまったなと思いました。すばらしい具体的エピソードまでここでは紹介できませんが、心は定型発達の人と何ら変わらないけど身体感覚、情報処理の仕方、世界感(世界切り取り方)の違いからとてもしんどさがあるというのがよ~くわかりました。藤家さんの「二次障害に至らないために是非早期診断を」とニキさんの「自閉っ子の行動には浅い訳がある。深読みしないで対応することが大切」お二人のコメントを浅見さんがこのように総括されて終わりました。司会がご本人たちへの配慮から最初に拍手しないようにお願いしたにも関わらず、思わず拍手が湧き上がりました。言い尽せませんがこれでおしまい。

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発達障害のある子どもたちの就労について考えるシンポジウム

4月21日(土)チューリップ元気の会が主催して発達障害のある子どもたちの就労を考える講演会&シンポジウムを開催します。

超お勧め企画です。講師の西村晉二先生は障害者職業カウンセラー第1号という超ベテラン、
育ちの環境と働く環境の間のギャップに着目して「今から家庭でできることから始めよう」と本人の視点に立ってアドバイスをいただきます。後半のシンポジウムは、ぶどう社の市毛社長をコーディネーターにお迎えして、パネラーそれぞれのお立場で就労支援にご活躍の皆さんから実践を通して得た貴重なお話を伺います。
企画担当は実はσ(^_^)。参加者が少ないと理事長にしばかれます。(^▽^;) 興味を持たれた皆さん川越までぜひお越し下さい。よろしく(^o^)丿 以下案内文です。

LD、AD/HD、高機能自閉症などの発達障害のある子どもたちへのサポートを考える Part7

「どうなる!卒業後の就職」 発達障害があっても働くぞ!

~今から始めよう家庭でできること~

発達障害のある子や学校生活に適応できない子どもたちの将来について考えたことはありますか? 「学校を卒業したあと、この子は就職が出来るのかな?」 「クビにならずにずっと働けるのかな?」
と、先の見えない漠然とした不安を感じたことはありませんか…?

子どもたちが将来 “生き生きと働くこと” を支えるために “今、何が大事なのか?”これまでに就労支援にかかわってこられた方々の数々の事例をもとに、小中学生のうちからやっておかなければならないことを考え、これからの羅針盤となるようなお話を伺います。
■講 師: 西村 晉二先生 学芸館高校東京学習センター センター長、
チャレンジドステーションクジラ」昭島市障害者就労支援事業所スーパーバイザー、
障害者雇用システム研究会会長
■内 容:
 ○ 開 会 主催者挨拶 10:30~10:40
 ○ 第1部  講 演  10:40~12:00
   「将来を見すえた今からの育て方」(仮題)
  ◇講師 西村 晉二氏 学芸館高校東京学習センター・センター長
 ○ 第2部 パネルディスカッション 13:00~15:30
  「子どもたちが将来活き活き働くために」(仮題)
  ◇司会進行  市毛 研一郎氏 (ぶどう社 社長) 
  ◇パネリスト  西村 晉二氏
          金澤 昌敏氏 (社会福祉法人皆の郷 第二いもの子作業所施設長)
          加藤 保氏 (新座市保健福祉部障がい者福祉課長)
          杉田 明氏 (障害者就業・生活支援センター 障害福祉サービス事業所 ビックハート施設長)
          溝井 啓子 (NPO法人チューリップ元気の会理事長)
 ○ 質疑応答/諸連絡  15:40~ (16:30終了予定)
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■日 時: 2007年4月21日(土)
      10:30~16:30(10:00より受付)
■場 所: 川越南文化会館 「ジョイフル」2F 第1会議室 
      川越市今福1295番地2  049-248-4115
東武東上線新河岸駅より徒歩25分、タクシー8分
川越駅東口より市内循環バス「川越シャトル」30系統
9:47発10:06着
上福岡駅西口より「川越シャトル」34系統9:30発9:51着
※会場周辺に食事場所がありません。前もってご用意下さい。
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■参加費: 1,500円
■主 催: NPO法人チューリップ元気の会
■後 援: 埼玉県、埼玉県教育委員会、川越市、川越市教育委員会
      さいたま障害者サポート研究会
■申込&問合せ先: 
  チューリップ元気の会 フォーラム係
  〒350-1137 川越市砂新田92 サポートハウス「チューリップ元気の家」
  電話&FAX:049-246-2050
  E-mail: tulipgenki@yahoo.co.jp
  参加申込フォームはこちら
  http://tulip.main.jp/entrymail/postmail.html
案内&申込チラシは次のサイトでもダウンロードできます。
  http://tulip.main.jp/tulip-forum0704.pdf

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さよなら ニフティフォーラム

「この度、2007年3月31日(土)をもちまして「フォーラム@nifty」(フォーラム、サークル、マイデスク機能)は終了いたしました。これまでの長い間「フォーラム@nifty」をご利用いただいた皆様に厚く御礼申しあげます。 」

ひとつの時代が終わりました。

12年ほど前、インターネットが普及する以前のこと、「パソコン通信」というモデムを利用したテキストベースの情報交換手段が盛んだった時期に、NIFTY-SERVEやPC-VANに出会い、こんな便利な方法で全国の人から生の情報を手に入れることが出来るのかと驚くと共に、自分の知りたいことだけでなくお互い同じ趣味や興味をもつ人同士が集まり、ネット上で会話ができるフォーラム、SIGに参加したときは、天地がひっくり返るぐらい世の中がいきなり変わってしまった気がした。

2005.08.02
10年目

NIFTY-SERVEの障害児教育フォーラム(FEDHAN - Forum of Education for Handicapped)に出会ったときの興奮は今でも忘れません。まだ就学前だった長男の療育情報をあちこち捜し求めていた時期だったので困って聞きたいことを会議室に投稿するとじきに全国あちこちからコメントがついてアドバイスがいただいたときの感動とやらはなんと表現していいのか?

2005.08.04
パソ通デビュー当時(十年前の書き込み)

ひとつは、今のようにインターネットで自らが掲示板やMLをつくってあちこちで情報交換できて検索すれば何でもわかる時代じゃなかったからだと思う。ネットで知り合ってこんなに仲間意識を強く持つことができて、今でも仲間でいることが出来るのはパソコン通信という限られた通信手段の中で培われた濃密な仲間意識じゃないかと思う。

NIFTY-SERVEのフォーラムは開始後まる20年でその歴史を閉じることになったそうだ。そして、大変お世話になりとても居心地のよかったFEDHANも同じく終了となった。
障害児教育フォーラムからのお知らせです。
 ニフティサーブのフォーラム開始とともに歩んできた障害児教育フォーラムもフォーラム@niftyの終了とともに終了することとなりました。」

寂しいけれども仕方がないのかとも思う。
ただ、とてもうれしいことにmixiなどで小集団を作ってみたメンバーの新たに集まる場がSYS-OPのLEOさんはじめスタッフの皆さんのご尽力により新しくできました。NIFTYから独立した新生障害児教育フォーラムです。

障害児教育フォーラムへようこそ!
http://www.fedhan.net/

 2007年4月1日から、法律的に特殊教育から特別支援教育に変更されましたが、障害のある子どもたちの生活が急激に変わるわけではありません。
 1987年7月に、障害児教育の情報交差点として発足した私たちのフォーラムを、新たな形で継承していくために、ここに新生障害児教育フォーラムが動き始めました。
 多くの皆さんによる活発なご参加を期待しています。
          障害児教育フォーラムスタッフ一同

これからもFEDHANにお世話になります。どうぞよろしく!

追伸です。
WEBフォーラムとして継続していたその他のフォーラムの多くが folomy 
http://folomy.jp/ という新しいサイトで存続していくようです。

FEDHANは独自路線となるわけですが、インターネットの世界に浮かんだ昔の「草の根BBS」的な存在のようでもあり、それはそれで輝かしい感じがします。うわさを聞いて新しく参加する人たちも増えるような元気なフォーラムになってほしいですね。

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