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「べてるの家」に教わりたい

最近、ベテルの家の「非」援助論~そのままでいいと思えるための25章~ という本を読みました。タイトルの小難しさとは裏腹にイラストや写真、コラムがあちこちに散りばめられていて、いつのまにか引き込まれてあっという間に読めてしまった。なんだか自然とわくわくする気持ちが湧いてきてこころがあったかくなる感じがありました。
「べてるは『健常者と地域のためにできること』を探している」、「苦労をとりもどす、だから商売する」、「安心してサボれる会社づくり、「失敗、迷惑、苦労もOK、それで順調」、「幻聴から幻聴さん」、「三度の飯よりミィーティング、話し合いは支えあい」、「公私一体のすすめ、専門家の専門性とは?援助する側も自分自身の弱さを認めること」、「リハビリテーションからコミュニケーションへ」、「ひたすら『昇ってゆこうとする生き方』から『降りてゆく生き方』へ」印象に残ったことばを書き並べるだけでもなんだか興味が湧いてきますよね。べてるの家の取り組みは、とっても魅力的ですばらしい。そして、この本により、それまでの私の中にあった「精神障害者の社会復帰」という固定観念ががらがらと崩れてゆきました。
興味をもった方は、ぜひ、べてるの家のホームページやこれまでず~っとべてるの家にかかわり続けてきた向谷地(むかいやち)さんのエッセイをご覧になってみてください。

私が浦河べてるの家の存在を初めて知ったのは、「発達教育2003年5月号」の中川信子さん(子どもの発達支援を考えるSTの会)のエッセイでした。でもそのときは、へぇ~なんだかユニークな活動をやっている精神障害のある人たちの集まりなんだなぁという印象が残った程度でした。その頃は、わが子のことを一所懸命考えても、精神障害の方たちのことまで問題意識として考えが及ばなかっただけかもしれません。
ここ数年、精神障害の(あるといわれている)当事者の青年と日常的に交流するようになり、精神障害者の就労支援や地域生活支援についても興味を持つようになりました。発達障害の枠組みに固執せずに障害者支援を考えることができるようになってきた訳です。べてるの家の取り組みは、弱さを絆に、ひたすら「昇ってゆこうとする生き方」から助け合って「降りてゆく生き方」への発想の転換により、地域で活き活きと生活することの道しるべを示しております。「障害のある人もない人も一緒に安心して暮らしていけるまちづくり」、「障害者が地域の中で自分の居場所を見つけて生きていく方法」、とても大切で目指すものとしてはとても大きなテーマですが、べてるの家
の取り組みには、精神障害者の分野に限らず、知的障害者や発達障害者の抱えている問題とそれを超えていくべき道についてもたくさんのヒントが示されているのではないかと思います。
1月21日に開催された国立身体障害者リハビリテーションセンターにおける「障害者の防災力を高める情報通信技術のあり方」という国際フォーラムに参加してはっきりとその意味を理解しました。
そして、本日、再び国リハで「浦河べてるの家講演会」が開催されますが、改めてべてるの家の取り組みについて、当事者から直接の声を聞いて勉強してきたいと考えております。私は長男と当事者である知人と一緒に参加してきます。べてるの家の皆さんとお会いするのがとても楽しみです。

そして、次は、ぜひ、北海道の浦河町まで行ってみようと考えているおやじです。

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