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ラ・トゥールの絵を見に行くぞ! 2

「ラ・トゥールの絵のポスターを見てウタ・フリスの本を紹介する」というものすごい「こじつけ」まではよかったんだけれどもこの絵を題材とした自閉症の説明に関する記載の記憶がぜんぜん違っていました。ごめんなさい。m(_ _)m
印象は書いてみたものの、いささか記憶に自信がない。書いた内容が実際はどうだったのだろうと、今日、図書館に行って久々に「自閉症の謎を解き明かす」を手にとって見ました。確認してみると、「あらっ?ぜんぜん違うじゃん!」。。。(-_-;)

表紙の「いかさま師」の絵は、各人の「顔」と「トランプを持つ手元」を断片的にばらばらに切り抜かれてモザイク状に配置されていました。そして、絵全体については、扉に掲げられていました。絵のタイトルについては、用語解説のページで紹介されていました。

扉の絵については、「心を考える」の章の出だしに紹介されており、「心の理論」とそれが自閉症児に欠けている可能性の導入部に使われていました。具体的には、(絵のタイトルを知らずに)絵を見た際にカードゲームをやっていることはわかっていてもそれが、「いかさま」を行っている場面であるということを推定できるまでの(心理化の)過程の解説に使われていました。そして、表紙の絵については、用語解説として、自閉症の人たちの知覚や行動の重要な特徴であるとした「断片化」というのキーワードに対する説明に利用されていました。

扉の絵の全体像からは、絵の中の人々の意図や信念が織り成す世界についての全体の一貫した意味を「トランプのいかさま」を描いているという読み取りが出来るのに対して、表紙の絵のように顔や手元をパーツとして分解して提示されると、意味が読み取れずに、人物の視線がとても奇妙で不気味な印象として残ってしまうという健常の人の感覚を比較対比することによって、自閉症の人たちの刺激の過剰選択性(シングルフォーカスの状態:全体の意味をとることができず、断片的な情報刺激)に対する奇妙な反応(反響言語/エコラリアや常同行動など??)を擬似的に体験するということに利用されていたのでした。

今回、絵のことが直ぐに思い出されたのは、表紙の絵の断片的情報から受けた奇妙な印象(特に登場人物の視線)が、後々までこの絵を記憶に残すことになったんだなと思いました。これは、自分の自閉症的「こだわり」の特性によって絵を覚えていたのではなく、表紙から受けた(正常な感覚としての)奇妙な印象が、そのまま記憶に残っていたのかな思い直していたりしてます。ま、どっちでもいいけど。(^^ゞ

あと、この件では、1月のYMCAセミナーのLD疑似体験の中で、つながりのない断片的な文章を何度、読み返しても意味がつかめなかったのに、絵を指し示されて見ながら文章を読んで見ると直ぐに意味がつかめたことを思い出しました。

追伸、今回の絵の解説をあちこちで読んでいた中で、どちらかが明らかに間違いである部分があります。構図の中で一番右にいる人物は婦人であるという解説と若い男であるという解説がありました。さてどちらでしょうか。リンク先の絵全体をよく見てください。

あと、いかさま師には(ダイヤのエースを持った)バージョンと(クラブのエースを持った)バージョンがあることを知りました。かなり驚き。そして、今回、鑑賞できるのは(ダイヤのエースを持った)方だそうです。

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Tracked on 2005.03.14 18:19

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