« August 2004 | Main | December 2004 »

November 2004 posts

発達障害者支援法案の国会中継(4)

11月30日は、参議院内閣委員会の最後に衆議院松下内閣委員長の主旨・内容説明だけが行われ、質疑は12月1日とのことで散会となりました。明日の内閣委員会も視聴します。

さて、当初議員連盟案、衆議院提出当初法案、衆議院本会議上程法案の対比の続きです。
昨日は、内閣委員会泉委員から説明のあった部分を調べて対比しましたが、他の条文も見比べてみました。言い回しについても一字一句詳細に亘って検討が重ねられ、修正されたことが想像されます。今国会に上程することを大前提としたぎりぎりまでの法案策定に携わった議員の方々の努力の結果が、衆議院可決法案の形になったのだと思います。

8.(国及び地方公共団体の責務)第三条 4 国及び地方公共団体は、発達障害者の支援等の施策を講じるに当たっては、医療、保健、福祉、教育及び労働に関する業務を担当する部局の相互の緊密な連携を確保するとともに、犯罪等により発達障害者が被害を受けること【等】を防止するため、・・・・・
 【発達障害者と社会とのあつれきを防止するため】→【等】:当初議員連盟案→提出当初法案

9.(児童の発達障害の早期発見等)第五条  3 市町村は、児童に発達障害の疑いがある場合には、適切に支援を行うため、当該児童についての継続的な相談を行うよう努めるとともに、・・・・・
 【発達障害の疑いがある児童を発見した場合には】→【児童に発達障害の疑いがある場合には】:当初議員連盟案→提出当初法案

10.(調査研究)第二十四条 国は、発達障害者の実態の把握に努めるとともに、発達障害の原因の究明、【発達障害の診断及び治療】、発達支援の方法等に関する必要な調査研究を行うものとする。
 【 】内を追加:当初議員連盟案→提出当初法案

11.(指定の取消し)第十八条 都道府県知事は、【発達障害者支援センターが第十六条第一項の規定による報告をせず、若しくは虚偽の報告をし、若しくは同項の規定による立入調査を拒み、妨げ、若しくは忌避し、若しくは質問に対して答弁をせず、若しくは虚偽の答弁をした場合において、その業務の状況の把握に著しい支障が生じたとき、又は】・・・・・ときは、その指定を取り消すことができる。
 発達障害者支援センターの罰則規定を削除し、【 】内を追加:当初議員連盟案→提出当初法案

12.第三章 発達障害者支援センター等 条文の入れ替え
 当初議員連盟案:(改善命令)第十六条→(指定の取り消し)第十七条→(報告の徴収等)第十八条
 提出時法案:(報告の徴収等)第十六条→(改善命令)第十七条→(指定の取り消し)第十八条

13.(定義)第二条 この法律において「発達障害」とは、自閉症、アスペルガー症候群【と】その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害
 【 】内を削除:当初議員連盟案→提出当初法案

14.(国及び地方公共団体の責務)第三条 4 国及び地方公共団体は、・・・・・【犯罪等により発達障害者が被害を受けること】等を防止するため、・・・・
 【犯罪等による発達障害者の被害】→【 】内に修正:提出当初法案→本会議上程法案

15.(就労の支援) 第十条 都道府県は、発達障害者の就労を支援するため・・・・・地域障害者職業センター(障害者の雇用の促進等に関する法律(昭和三十五年法律第百二十三号)第十九条第一項第三号の地域障害者職業センターをいう。)、障害者【就業】・生活支援センター(同法第三十三条の指定を受けた者をいう。)、・・・・・
 【 】内を追加:当初議員連盟案→提出当初法案

以上です。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

発達障害者支援法案の国会中継(3)

衆議院内閣委員会の中継録画を引き続き視聴しました。取り組むべき課題が山積みであるとことがよくわかりました。この発達障害者支援法が施行されてはじめて法律として認識されて第一歩が踏み出されるような感じです。これまで、支援の手立てが全くなかったわけではないとは思いますが、知的障害や他の障害に対する支援の中で取り組まれてきたわけで自閉症やその他発達障害として正面から取り組まれている施策がほとんどなかったのだと思います。
衆議院本会議可決法案日本自閉症協会本部ホームページに掲載されました。

25日に衆議院で可決した法案は、22日に内閣委員会に法案が提出されてから、一旦撤回になり、ぎりぎりまで条文の一字一句を詰めて24日に正式に受理され、委員会審査の修正起草案が出来たようです。当初の「発達障害の支援を考える議員連盟」で作成された法案からは、その後、更に検討が重ねられ、見直し修正が入っております。
各障害者団体からの意見要望も取り入れられたと内閣委員会の委員の質問の中で明らかにされています。  ※【訂正】アンダーラインは事実と違いました。各障害者団体からの見解について言及されていましたが、それによって修正されたとの直接的な発言ではありませんでした。
主な修正点は、
1.(目的)第一条 ・・・・・発達障害の症状の発現後できるだけ早期に発達支援を行うことが特に重要であることにかんがみ、【発達障害】を早期に発見し、発達支援を行うことに関する・・・・・
  【発達障害児】→【発達障害】:当初議員連盟案→提出当初法案
  ※第三条、第二章タイトル、第五条、第十四条、理由に記載部分も同様

2.(目的)第一条・・・・・発達障害者の【自立及び社会参加に資するようその】生活全般にわたる支援を図り、もってその福祉の増進に寄与することを目的とする。
  【 】内を追加:提出当初法案→本会議上程法案

3.(国及び地方公共団体の責務)第三条 4 国及び地方公共団体は、発達障害者の支援等の施策を講じるに当たっては、医療、保健、福祉、教育及び労働に関する業務を担当する部局の相互の緊密な連携を確保するとともに、犯罪等により発達障害者が被害を受けること等を防止するため、これらの部局と【警察】、消費生活に関する業務を担当する部局その他の関係機関との必要な協力体制の整備を行うものとする。
  【 】内を削除:当初議員連盟案→提出当初法案

4.(教育)第八条 国及び地方公共団体は、【教育を受ける者が発達障害を有するかどうかにかかわらず共に学ぶことに配慮しつつ、】発達障害児(十八歳以上の発達障害者であって高等学校、中等教育学校、盲学校、聾(ろう)学校及び養護学校に在学する者を含む。)がその障害の状態に応じ、十分な教育を受けられるようにするため、適切な教育的支援、支援体制の整備その他必要な措置を講じるものとする。
  【 】内を追加:当初議員連盟案→提出当初法案、再び削除:提出当初法案→本会議上程法案

5.(権利擁護)第十二条 【国】及び地方公共団体は、発達障害者が、その発達障害のために差別されること等権利利益を害されることがないようにするため、権利擁護のために必要な支援を行うものとする。
  【 】内を追加:当初議員連盟案→提出当初法案

6.(権利擁護)第十二条 国及び地方公共団体は、発達障害者が、その発達障害のために【差別されること等】権利利益を害されることがないようにするため、権利擁護のために必要な支援を行うものとする。
  【 】内を追加:提出当初法案→本会議上程法案

7.附 則 (見直し) 2 政府は、この法律の【施行後三年】を経過した場合において、この法律の施行の状況について検討を加え、その結果に基づいて必要な見直しを行うものとする。
  提出当初法案で附則に(見直し)事項を追加、さらに本会議上程可決法案では【】内を【施行後五年】から【施行後三年】に修正

| | Comments (0) | TrackBack (0)

発達障害者支援法案の国会中継(2)

国会審議をこれだけ真剣に視聴したことは今までありませんでした。最初は、国会ではとにかく問題なくす~っと全会一致で異議なし!で通ればいいんだなどと思っていましたが、各委員の発言(質問)により行政側の担当者が答弁することで、今、この法案が国の施策としてどう捉えられていて、これからどのように取り組んでいくのかという姿勢が見えてくるのだと思いました。3時間という時間では言い尽くせるものでは到底ないのでしょうが、審議されたことはとても意味のある大切なものなのだと思います。

24日の内閣委員会では、2つめの法案起草案の審議として松下委員長の趣旨説明のあと5名の委員の発言がありました。小宮山委員から「この発達障害障害者支援法は、現在、支援の谷間におかれている自閉症、アスペルガー症候群、注意欠陥多動性障害 AD/HD、学習障害 LDの方や保護者の皆さんたちの悲願であった支援のための法整備の第一歩となるものだと思います。この法律が意義あるものにするためには、ひとつはすべての国民が発達障害を理解するようになること、そしてもうひとつは実際に支援が受けられるようになること、支援の実質的な中身であると思います。」と出だしの落ち着いた歯切れのいい優しい口調での説明を視聴しながらなんだかジーンときてしまいました。

法案についての各委員の発言は、中身の大事なポイントを押さえて、実際に関係省庁(厚生労働省、文部科学省)が、この法律を基にしてこれから具体的にどう取り組んでいくのかを発達障害者の置かれている現状を踏まえた上で、行政担当者とのやりとりの中で明らかにされる形で法律の意義を確認することができるとおもいました。まだ、全員の分まで見ていません。

そして、25日の衆議院本会議の収録を見ました。

松下内閣委員長の主旨・内容説明は約2分、委員会のときとおなじでした。もうひとつの法案との一括採決であっけなく可決しました。後は参議院の審議により法案はいよいよ成立します。本会議は、あっけなかったけれど本当によかった。

衆議院サイトの最近の委員会の動きの内閣委員会の11月24日の関連情報の中に議案審議のまとめがあります。

11月24日(水)
2 発達障害者支援法案起草の件
  上記の件について、松下委員長から趣旨説明を聴取し、小宮山洋子君(民主)、石毛えい子君(民主)、泉房穂君(民主)、市村浩一郎君(民主)及び山口富男君(共産)から発言があった後、採決を行った結果、全会一致(賛成―自民、民主、公明、共産)をもって本起草案を成案とし、これを委員会提出の法律案とすることに決した。
(発言者)小宮山洋子君(民主)、石毛えい子君(民主)、泉房穂君(民主)、市村浩一郎君(民主)、山口富男君(共産)
(主な発言事項)
(1)発達障害に関する医療、保育、教育等の専門家育成の重要性
(2)発達障害者に対する具体的支援策の策定方針
(3)発達障害の定義に関する政令を定める過程の透明性の確保
(4)障害の概念の医療モデルから社会モデルへの変更に対する認識
(5)法案における発達障害者の自己決定権の視点
(6)発達障害者の実態の把握状況
(7)発達障害者への支援が遅れてきた理由

| | Comments (0) | TrackBack (0)

発達障害者支援法案の国会中継

普段、めったに国会中継など見ないし、衆議院のサイトにアクセスすることなどないのですが、今国会にあたっては、衆議院提供情報メール配信サービスにまで登録して、発達障害者支援法案がいつ上程されるのか気が気でなく、毎日、チェックをしておりました。昼間、直接、中継は見ることができませんでしたが、ビデオライブラリのサービスを利用して、審議中継を見ることができました。まだ、内閣委員長と小宮山議員のところまでですが、国会答弁でのやりとりを聞いているだけでなんだか興奮冷めやらぬという感じです。ミーハーなんですね。感想はまた後ほど。本日は本会議で審議ですね。

開会日 : 平成16年11月24日 (水)
会議名 : 内閣委員会

金融機関等による顧客等本人確認等法改正法案起草の件

説明・質疑者等(発言順): 開始時間 所要時間
(略)

発達障害者支援法案起草の件

説明・質疑者等(発言順): 開始時間 所要時間
松下忠洋(内閣委員長) 13時 26分 03分
小宮山洋子(民主党 ・ 無所属クラブ) 13時 29分 30分
石毛えい子(民主党 ・ 無所属クラブ) 13時 59分 1時間 01分
泉房穂(民主党 ・ 無所属クラブ) 15時 00分 30分
市村浩一郎(民主党 ・ 無所属クラブ) 15時 30分 30分
山口富男(日本共産党) 16時 00分 21分

衆議院の審議については、衆議院TVという衆議院インターネット審議中継のサービスを利用するとテレビ放送を行っていない場合でも中継で見ることができます。
さらにビデオライブラリというコーナーでは、中継録画したものを本会議、各委員会ごとに生中継したもがをそのまま収録されています。カレンダーから見たい審議が行われた日付をクリックしてください。開会日、 会議名、 収録時間、 案件・発言者情報 がリストアップされます。RealPlayerかWindows Media Player か配信方法と通信環境を選択してから会議名をクリックするか、案件・発言者情報をクリックしてから見たい答弁を選択する方法があります。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

再開は「発達障害者支援法」の話題で

blogのテーマは何?と自ら問う書き込みをして以来、真夏の季節のまま、フリーズしてしまったこのBLOGですが、いよいよこの法案が明日、国会で審議されるという記念すべき日を前にしてまた、始めようかと思います。

あんまり、気負わず、その日にあった出来事を中心にして「おやじの戯言」を書き込むという最初のスタイル戻ろうかと思います。

法案については、既にあちこちに公開されているけれど、理解を深めるためには

やはり、カイパパさんのサイトです。この件ではずっとお世話になってきました。

今回、成立間近にして、100通を越える主に保護者からの応援メッセージがたくさん寄せられました。


http://kaipapa.livedoor.biz/archives/cat_86347.html

みんな、切実なる思いでご意見、感想を寄せられています。私もひとこと程度のコメントを入れました。
あんまり思いが伝わらなかったな。ちょっといい子ぶったまとめをしてしまった。(^^ゞ

以下、コメントです。

自閉症スペクトラム圏にいる中3と小6の息子のおやじです。
いよいよ明日の国会(衆議院内閣委員会)で審議されるとのこと、ほんとうに良かったと思います。
この法律はとても意義深く、期待ができる予感があります。

最初に法案を読んでいいなぁと直感したときに思ったことで今も思っていることを思い出してみました。

・自閉症をはじめとした「発達障害」が初めて法律に謳われること
・党派を超えた議員立法であること
・発達障害児者に対するライフステージに応じた一貫した支援を謳っていること
・福祉、教育、医療、労働、生活という各分野にまたがった地域における包括的支援を謳っていること
・発達障害者支援センターの機能と役割を法に位置づけられたこと

そしてこれは、法案について勉強して聞いた追加
・重要または画期的施策の明記→早期発見・早期発達支援、放課後児童健全育成事業

皆さんが言われるように、法律が出来たときからスタートなのだと思います。我が子の成長とともに地域における支援体制がこの法律をきっかけにしてスピードアップすることに期待するとともに、実際に親として積極的に関わってゆきたいと思います。

Posted by しぇあ at 2004年11月23日 21:58」

後から。。。
カイパパ通信への投稿は結局締め切りぎりぎりで他の方のコメントまで読む時間がありませんでした。締切り間近であわてて対応するのが私の悪い癖です。そ
して期日に間に合わなくて結局、やったことそのものの意味がなくなるか、人様に迷惑をかける。これって???

私のコメントは、カイパパさんの要求に応えていないなあ、切実な思いが込められていなかった。とりあえず、自分が子どもと生活していて、最近、子どもの困り感を受け止めていなかったからかもしれません。「手帳が取得できずに支援が受けられない、これがひいては将来の一般就労への不安に結びついていく」あたりは、おやじ的には書きこんでおくべきだったかと思います。これは、これからの「チューリップ元気の会」の活動に大きく期待しているところであります。チューリップ元気の会については、また書こう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« August 2004 | Main | December 2004 »